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2014.09.18 Thursday

【土壌】1,4‐ジオキサンなど土壌基準案了承/中環審土壌環境基準小委 年明けにも答申へ(全国)

 1,4‐ジオキサンの土壌環境基準値は1リットル当たり0・05ミリグラム以下――。中央環境審議会土壌・農薬部会土壌環境基準小委員会は4日、都内で第2回会合を開き、土壌環境基準値の設定がない1,4‐ジオキサン、塩化ビニルモノマーについて審議し、事務局が示した基準値案を了承した。

 基準値案は、1,4‐ジオキサンが1リットル当たり0・05ミリグラム以下、塩化ビニルモノマーが同0・002ミリグラム以下。
 同省では今後、土壌環境基準案に対する意見募集を実施した後、同部会土壌制度専門委員会において、土壌汚染対策法に基づく基準を検討。年明けにも土対法の基準等の改正案を答申する見通しになっている。


 1,4‐ジオキサンは、化学工業や医薬品製造業、繊維工業、一般機械器具製造業で用いられている。セルロース、エステルおよびエーテル類の溶剤で、有機合成反応溶剤として使用されている。テトラクロロエチレンなどの揮発性有機化合物と同じ第一種特定有害物質に分類されるが、水溶性が高い一方、揮発しにくく、難分解性である点が特徴。活性汚泥による生物処理方法、砂ろ過などでは除去効果は期待できず、活性炭吸着も吸着効率はあまり高くないことが知られている。一方、オゾンによる酸化の低減効果が確認できているほか、過酸化水素と鉄を併用させたフェントン法は廃棄物浸出水を対象にして高い除去率が確認されている。活性炭表面に生物を付着させた生物活性炭も廃棄物浸出水で高い除去率が確認されている。また、膜ろ過では、逆浸透法を適用すれば、除去することができる。

 一方、塩化ビニルモノマーは、ポリ塩化ビニル、などの合成原料であるほか、土壌・地下水環境中では有機溶剤が嫌気性条件下、微生物によるテトラクロロエチレンなどの分解などによって自然的に生成される。難分解性だが、テトラクロロエチレンなどのVOC類同様にフェントン法などの化学酸化法のほか、揮発性が高いため、揮発法での浄化効果が期待できる。また、バイオレメディエーションによる浄化が可能。

出典:2014/09/17付 環境新聞

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