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【水質】劇物の溶液が川崎港に流出(神奈川)

川崎海上保安署は7日、川崎市川崎区のA工業の工場から、水酸化ナトリウム溶液が川 崎港に流出したと発表した。排水溝付近の海水の水素イオン濃度が最高でpH9・9を記録し、県条例の基準(pH8・6未満)を超えたが、魚などの被害の報告はないという。

 同工場によると、6日深夜、純水を作る設備で使っていた劇物の水酸化ナトリウム溶液300リット ル(濃度30%)がタンクからあふれ出し、その後の操作も誤って水で薄まった溶液が最大115キロリ ットル、海に流出したという。  

 タンクは通常、いっぱいになると溶液の流入が自動的に止まるが、6日は手動に切り替えて作業していた。  

 工場の排水口では北側でpH9・9を8分間、西側でpH9・6を3分間計測した。署は水質汚濁防止法違反の疑いもあるとみて、調べている。

出典:2013/5/8 朝日新聞 朝刊

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