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【廃棄物】不法投棄の産廃を撤去 国交省が行政代執行 紀の川(和歌山)
今年度に延伸して開通する京奈和自動車道の建設予定地に産業廃棄物が不法投棄されていた 問題で、国土交通省和歌山河川国道事務所は14日、投棄したとされる産廃処理業者・A社が撤去命令に従わなかったため、行政代執行を始めた。半年ほどで撤去を完了する予定という。
現場は、紀の川市粉河の道路建設予定地約2千平方メートル。この日は、午前10時に同事務所の所長が行政代執行の開始を宣言。重機2台で地面を掘り返し始めると、プラスチック類や瓦、コンクリート片などが出てきた。
同事務所によると、投棄されている産廃の正確な量がわからないため、代執行にかかる費用も不明。国交省は、かかった費用を同社に請求することになる。
県循環型社会推進課によると、2010年10月に岩出保健所の職員が巡回中に不法投棄を発見し、同11月に県が県警に告発。A社の実質経営者の被告は産廃約570トンを不法に投棄したとして廃棄物処理法違反罪などに問われた。今年5月、大阪高裁で懲役4年罰金250万 円の実刑判決を言い渡され、上告中という。
出典: 2013/6/15 朝日新聞 朝刊