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【廃棄物】神戸の気象台が山中に不法投棄 雨量計バッテリー(兵庫)

 神戸地方気象台は21日、兵庫県市川町上牛尾の山中に設置された雨量計のバッテリー68個を付近に不法投棄していたと発表した。1974年~83年に気象台職員が交換の際、捨てていたとみられ、周辺の土壌調査で、最大で国の基準の約30倍の水銀が検出された。水質調査では国の基準を下回り、健康被害も確認されていない。

 当時の職員への聞き取り調査では、投棄の理由などは判明しなかったという。気象台は「地域住民に迷惑をかけおわびする」としており、今後土壌の入れ替えを実施する。

 気象台によると、投棄されたのは、雨量計とデータ送信機を備えた「無線ロボット雨量計」のもの。83年まで使われていた古いタイプのバッテリーだった。この観測場所は2007年まで運用されており、現在は更地。昨年10月、地元の住人が土中にバッテリーが埋まっているのを見つけ、気象台に通報した。地中約50センチに埋まっているものもあった。バッテリーは縦約11センチ、横約24センチ、高さ約22センチのものと縦約9センチ、横約15センチ、高さ約20センチの2種類。兵庫県によると、廃棄物処理法に違反する行為だが、告発は考えていないという。

出典:2014/04/22 京都新聞朝刊
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