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【廃棄物】不法投棄の産廃、高さ18m「平川富士」千葉市が強制撤去へ(千葉)

 千葉市緑区の中間処分場跡地に不投棄された産業廃棄物が高さ18メートルにまで積み上がり、「平川富士」と呼ばれている問題で、市は1月31日、行政代執行による強制撤去に着手した。このまま放置すれば崩落の危険や有毒ガス発生の恐れがあるためで、今年10月末までかけて搬出作業や覆土などの処理を続ける。

 問題の場所は、緑区平川町の市消防総合センター裏手にある産廃処理業者「千葉福祉建設公社」の敷地。10年ほど前から、自社で引き取ったがれき類やプラスチックなどを処理しないままため続け、産廃の量は約5万4000立方メートル、高さ18メートルにまで積み上がった。
 市はこの間、再三にわたり撤去を求める指導や命令を行ってきたが、業者側が応じなかったため、初の行政代執行による強制撤去に乗り出した。31日に熊谷俊人市長が現場に入り「廃棄物処理に基づく代執行を開始する」と宣言。担当者が立ち入り禁止の看板を設置するなど、今後の作業に向けた準備にとりかかった。市は2月以降、産廃の選別機を現場に設置した上で、4月上旬から搬出を開始。約1万3000立方メートルを運び出し、残りは硫化水素ガスなどが出ないようシートで覆うことにしている。

出典: 東京読売新聞
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