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【大気・水質】公害の記憶 五感に訴え(三重)

 四日市公害をめぐる裁判で、原告のぜんそく患者側が勝訴してから今年7月で40年。公害を直接知らない若者が、新たな手法で教訓を語り継ぐ挑戦を始めた。「臭い魚」と敬遠された四日市港の魚を食べたり、激しい大気汚染をくぐり抜けた町の姿を音楽で表現したりする講座を、1年を通じて開く。五感で現実味を感じてもらい、風化を防ごうという試みだ。

 四日市市の会社員ら社会人グループが今月3月17日から12月にかけて、中高生や大学生、社会人向けに全11回の講座を開く。大気の汚染度を測定したり、理想とする公害資料館像をつくって見せたりする講座もある。

 主催した会社員の榊枝さんは学生時代、まだ水俣病で苦しむ患者がいることを知り、「二度と公害の犠牲者を出してはならない」と環境問題の勉強に打ち込んだ。
5年前、放射性物質を含むフェロシルトを不法投棄したとして廃棄物処理法違反の罪に問われた石原産業の刑事裁判を傍聴した際、四日市公害の語り部、沢井余志郎さん(83)と出会った。以来、沢井さんや原告患者の野田之一(ゆきかず)さん(80)らが、子どもたちに公害の教訓を語る姿を見てきた。だが、榊枝さんは「自分も含めて実感がわかず、しっかり伝わっていないのでは」と思った。「公害を知らない次世代が語り継がなくてはならない今、別の伝え方があるはず」と悩み、行き着いたのが、五感に訴える講座だった。

 講座を貫くタイトルは「本当にありがとう。そして未来のありがとうのために」。公害の被害者救済や発生防止に尽力してきた人たちへの感謝の気持ちと、自分たちが未来の人たちから「よくぞ語り継いでくれた」と感謝されるように、との願いを込めた。

 四日市公害訴訟が行政や企業の公害対策を進めたにもかかわらず、「四日市では公害の話題に触れたらダメという雰囲気が残っている」と感じる榊枝さん。「公害の教訓に価値を見いだし、マイナスのイメージをプラスに変えられないか挑戦したい。公害を経験した人たちからの批判はきちんと受け止めます」

出典: 朝日新聞


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