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【土壌・土地利用】 東日本大震災で廃鉱のヒ素流出 (宮城)

 東日本大震災で気仙沼市の大谷鉱山(廃鉱)の堆積場からヒ素を含んだ土砂が流出した問題で、当鉱山の管理会社が住民説明会を開いた(4/13)。鉱山周辺の住民ら約200人が出席する中、林社長は「多大な迷惑を掛け申し訳ありません」と陳謝。3月11日の地震により液状化現象で堆積場が崩壊、約4万立方メートルの土砂が流出し、流出した土砂(鉱さい)のヒ素濃度が土壌汚染対策防止法の基準値を上回った事などを説明した。また会社側は「人の健康に影響を与える量ではない」とする一方「念のため(井戸水、沢水は)飲料水に使用しないでほしい」と呼び掛けた。
 これに対し、住民からは水道が止まり生活用水を井戸水などに頼らざるを得ない現状を訴えたほか、農業などへの風評被害や子どものアレルギー症を心配する声も出た。会社側は堆積場の排水処理機能を回復させ水質改善を図るほか、5月末までに流出した土砂の回収などを行う予定。

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