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【排出枠】“県有林の整備でクレジットを創出” 青森県

 県有林の整備で増加したCO2吸収量を、県がクレジットとして民間企業などに販売する「県有林オフセット・クレジット(J-VER)」が始まった。販売益を、県有林整備などに活用するのが狙い。事業者は購入することで「カーボンオフセット」に活用できる。

 県は3月から販売を始め、最初の購入者は青森銀行。7月中にも県と青森銀行で契約が締結される。県有林の取引は、高知や岩手などに続き全国4例目。県は青森市横内八重菊のスギ林約24.5ヘクタールで間伐作業を行い、CO2の吸収量492トン分をクレジットとして販売する。
 青森銀行は50トン分を購入し、金額は非公開だが、相場は1トン当り15,000円~16,000円だという。

 県内の森林は、国公私有林の合計約64万ヘクタールで、県の面積全体の66%に及ぶ。一方、木材価格の下落で森林整備が滞っており、CO2吸収源となる森林の荒廃が懸念されている。
 他にも購入を検討中の企業が複数あるといい、所有者だけで森林整備を担うには限界があり、民有林にも普及させたい考えだ。
 

出典:毎日新聞

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