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【水質】基準超える廃水流す子会社に改善命令 親会社にも改善指示(千葉)
水質汚濁防止法の排水基準を超過した排出水を意図的に海に流したなどとして、市原市は5日、サッシメーカーの子会社に同法に基づく改善命令を、親会社のA社(川崎市)には市との「環境保全に関する協定」に基づく改善指示を出した。
同日、市役所で会見した両社によると、子会社の生産本部東日本事業部(市原市)で、2009年ごろから14年8月までの夜間に基準値を超えるアルカリ性の廃水を海に排出していた。
社内調査の結果、故障などで廃水処理施設の能力が低下し、処理できなかった分を排出していたという。1日あたり最大で10立方メートルが海に排出されていた、とみている。
工場からの廃水は水質測定を行い、異常があれば自動的に工場外への排出を止める仕組みだったが、担当の作業員数人が測定結果に変化がでないよう不適切な操作をしていたという。
親会社のA社社長は「心より深くおわび申し上げます」と陳謝した。同社は再発防止策を、12月4日までに市に報告する。
千葉海上保安部は両社を水質汚濁防止法違反の疑いで捜査している。
出典:2014/11/06付 朝日新聞 朝刊