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【土壌】八ツ場ダム工事現場で有害物質―群馬、基準の最大7倍(群馬)

 国土交通省関東地方整備局は26日、群馬県長野原町の八ツ場ダム建設に伴う八つの工事現場で、土壌汚染対策法に定められた環境基準の最大7倍近いフッ素が検出されたと発表した。このうち二つの現場では六価クロムも基準を超えた。有害物質を含む建設資材「鉄鋼スラグ」が原因とみられ、同省はスラグの入った砂利や盛り土の撤去を決めた。
 同省は9月から、鉄鋼メーカー・A社(名古屋市)のスラグが使われたとされる県内の道路改良や、ダム関連など計56の工事現場を調査していた。

 

 八つの現場の中には、ダム水没に伴い住民が移転した代替地も一部含まれていた。国交省は住民への説明を進めるとともに、A社が撤去費用を負担する方向で調整している。
 前橋市の国道など19カ所でも基準を超え、今後県と連携して土壌汚染がないか調査する。基準を超えるフッ素が検出されたのは計27の工事現場。
 鉄鋼スラグは鉄鋼を製造する過程で出る副産物で、フッ素や六価クロムなど有害物質が含まれている。国交省は大同特殊鋼への聞き取りなどでスラグ使用の工事を特定し、調査していた。

 

出典:2014/12/26 共同通信ニュース

 

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