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【土壌】京都府教委所管土地に基準38倍有害物質(京都)
京都府教育委員会は21日、所管する京都市下京区の土地で、土壌から環境省が定める基準の38倍の六価クロム、地下水から1・9倍のヒ素など有害物質を検出したと発表した。府教委は「直ちに健康に影響がある数値ではない」と説明し、汚染土を除去して経過を観察する。
土地は下京区西七条八幡町、同名倉町の約2200平方メートル。府教委が昨年、土地の売却に向けて調査したところ、他にも土壌から基準の2・7倍の鉛や1・5倍のヒ素を検出した。
府教委によると、この土地には1961年から、府衛生研究所や府立中小企業総合指導所、府立高等技術専門校などがあった。府立図書館の改修に伴って98年から府教委の所管になり、2001年3月まで図書館仮施設として事務所や書庫で使用。同4月以降は府税務課が書庫で一時利用したが、現在は使用されていない。原因は不明という。
府教委はこの日、土壌汚染対策法に基づいて京都市に報告した。今後は汚染土を入れ替え、地下水を2年間、経過観察する。24日午後2時半から下京区の京都リサーチパーク西地区4号館で住民に向けの説明会を開く。
出典:2015/01/22 京都新聞朝刊