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【水質】米軍岩国基地の工事で燃料漏れ 防衛局から県に報告なし(山口)
防衛省中国四国防衛局が米軍岩国基地(岩国市)で進める施設工事で、1月20日に約1万 5100リットルの燃料が配管から地中に漏れたことが3日、わかった。水質や土壌への環境汚染は 確認されていないが、発生時に防衛局から県に報告がなかったため、県は同日、速やかな情報提 供などを岩国防衛事務所に申し入れた。
県議会一般質問で議員の質問に大谷恒雄・総務部理事が答えた。県によると、普天間飛行場 (沖縄県宜野湾市)からの空中給油機KC130部隊(15機)の移駐に伴い、燃料を運ぶ配管を整 備する工事。燃料を通す試験を行った際に漏出したという。 県が知ったのは議員から指摘を受けた2月26日。国は水質汚濁防止法などの法的な問題がな かったため、報告しなかったという。一方、岩国市には緊急対応を図る中で連絡していた。
大谷総務部理事は「速やかに説明がなかったことは遺憾」と答弁。県岩国県民局長が3日、岩国 防衛事務所長を訪ね、今後の速やかな情報提供などを求めたという。村岡知事も「大量の燃料漏 れという特異事案にかかわらず、報告がなかったのは遺憾」と述べた。
出典:2015/03/04 西部読売新聞 朝刊