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【水質】県環境センター:水質測定で分析ミス 11検体を訂正(福島)
県環境センター(郡山市)は20日、2014年度に行った地下水などの水質測定の分析結果の一 部で誤りがあったと発表した。間違っていたのは、7事業所の11検体13項目で、このうち2事業所 の有害物質の数値が訂正の結果、法律に基づく基準値を超えていた。
同センターと県水・大気環境課によると、同センターは14年度に県内484の事業所・民家で、地 下水や排水など750検体の水質を調査。今年度も同様の調査をするにあたり過去の数値の傾向 を確認していて、14年度の結果の誤りに気づいたという。
誤りのうち浅川町の金属製品製造工場の地下水の有害物質、塩化ビニルモノマーは1リットル当 たり「0・0002ミリグラム未満」と報告されていたが、正しくは「0・0029ミリグラム」で、水質汚濁防止 法の基準値(同0・002ミリグラム)を超えていた。
福島市の廃棄物処分場の集水管の水から検出された発がん性物質、ベンゼンは訂正前の10倍 高い同0・014ミリグラムと、排水基準は満たしていたものの、廃棄物処理法で管理に改善が求めら れる基準値(同0・01ミリグラム)を上回っていた。いずれも人体や環境に大きな影響はないという。
同センターの職員がパソコンに数値を入力する時に誤入力したことなどが原因という。
出典:2015/05/21 毎日新聞