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里山ユニットで、街の省エネに効果が確認されました!

東京では、先週末から夏空が広がり、13日(月)から熱中症で救急車で運ばれる方が急増しました。

そんな中、里山ユニットのもつ省エネ効果を環境リレーションズ研究所で測定して来ました。

その結果、里山ユニット自体は、日向におけれているものは、まわりの歩道や壁よりも10度以上も低く、更に、里山ユニットが作る日陰も、5度も温度が低くなっていることがサーモグラフィーでの撮影で分かりました!

 

Nui引き

 

 

Taken with iPhone 5(GSM+CDMA),iOS 8.4
HOSTEL&BAR Nui.(日陰に置かれているもの)

 

Taken with iPhone 5(GSM+CDMA),iOS 8.4
gift lab GARAGE

 

Taken with iPhone 5(GSM+CDMA),iOS 8.4
m+

 

IMG_3526
銀座みつばち(全体)

 

Taken with iPhone 5(GSM+CDMA),iOS 8.4
銀座みつばち(サーモグラフィーと写真との比較)

 

Taken with iPhone 5(GSM+CDMA),iOS 8.4
壁の日陰部分と日当り部分の温度差

 

 それは、まるで里山の日陰が、街に広がるようでした。
こんなにも温度に差が出るとは、測定している私たちもビックリ!

今回、測定しました里山ユニットは、キューブタイプの背の低いものでしたが、背の高い「里山グリーンカーテン」もありますので、窓辺に置けば室内に日陰を作り、省エネ効果がでるだけでなく、里山の景色が窓辺に広がり気持ちいい夏が過ごせそうです。

また、「建築環境総合性能評価システム」CASBEEの既存建築物の「Q3室外環境(敷地内)」−「1.生物環境の保全」の中の評価にある、「III 緑の質」の「自生種の保全」では、「生物環境の保全およびその持続可能性を高めることに寄与する緑地の質を確保する観点から、この項では、 植栽の健全な生育を促し、あわせて地域の豊かな生物相を支える緑地を形成するための取組みを評価する」こととされています。
しかし、既存建築物ではなかなか室外環境に緑地を新たに確保することは難しいと思われます。その点で、この里山ユニットは、この評価基準にマッチした自生種の保全のレベルアップが期待できると思われます。
さらに、評価されていませんが、植物は熱をよく遮断することができる性質があり、例えば、同じ植物でできたヨシズと比較した場合、ヨシズは日射を受けるとヨシズ自体が熱をもってしまい、吸収した熱を再放射するため太陽光の熱を26%しか遮断できませんが、里山ユニットのように生きた植物を使った場合ではサーモグラフィーからも分かるように、熱をもつことが小さいため、熱を60%遮断できるという特徴*もあり、自生種の保全だけでなく、省エネルギーへの経済的な効果も期待できます。

 

※測定には、iPhone用Seek thermal cameraを使用しました。
http://www.thermal.com

* 松井(1990)「植物を利用した省エネルギー」(緑の読本シリーズ14, 1990 spring)

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