お知らせ
【日誌】”環境マインド”を斬る
こんにちは。コンサルティング事業部のKです。
早いもので、暦の上では立秋から、もうすぐ1カ月。涼しくなってきました。
秋というと、単純なもので、食欲!スポーツ!読書!と、色んな事をしたくなります。
「○○したくなる」。。。で、ふと思い出した事があって、今日はこのお話を書きます。
マズローの欲求段階説、ご存知でしょうか?
アブラハム・ハロルド・マズロー(Abraham Harold Maslow, 1908年4月1日 – 1970年6月8日)というアメリカの心理学者が唱えた「自己実現理論」の通称です。
下の写真がマズローさん。やさしそうな方ですね。どういう説かというと、
出典:http://rmc-oden.com/blog/wp-content/uploads/200px-Abraham_maslow.jpg
仮に 「生活能力を、すっかり失った すっぽんぽんの人間」がいたとします。
この人はまず、どうしたいと思うでしょうか?
マズローさんによれば、食事・睡眠・排泄など、生命維持に必要な事。生きる為、本能的にこうした欲求が生まれます。
さて、これが満たされたら、どうなるでしょうか?
今度は、身の安全や安定を確保したいと思うようになります。
こうして、満たされるごとに高い次元の欲求が現れていく。
この欲求をピラミッドで表したのが、マズローの欲求段階説です。(下図)
出典:http://ebookfan.mobi/wp-content/uploads/2013/01/maslows-hierarchy-of-needs.png
と、ここまでは、ビジネス本によく出てきます。
専攻が経営学だったKは、モチベーションやリーダーシップの関連で、学生の時に習い、当時はふむふむ程度に思っていたんですが、
最近、心理学の本を読み始め、そこで、
実は5段階じゃなくて、6段階だった!(゜□゜)!! ことを知りました。
上の図に出ちゃってますが、頂点以降、今度は逆三角形になってます。
「自己超越」だそうです。マズローが晩年になって付け加えたそうです。
下の△ピラミッドが自分への欲求というのに対し(私利私欲)、その上の逆三角形▽は、公利欲求ともいうそうです。
この理論自体は、賛否両論あるそうですが、これを見て、Kがふと思い出すのは、
よくお客様が「社内の理解が得られないんだよね(TωT)」と嘆かれる事です。
当社は、順法・教育から営業・マーケティング支援といった、環境CSRに係る様々なコンサルティングサービスを展開しています。そのため、当社のお客様は、環境部やCSR室といった方々になります。企業の中では、本業に直結しない間接部門なんて言われたりもします。企業によりけりですが、肩身、狭そうです。
例えば、環境問題の中でも、公害問題やコンプライアンスは「健康に過ごすために守らなければいけないもの」といった類なので、やらなきゃいけないというマインドが、お客様の企業全体に、ごく自然にあります。
しかし、その他多くは余裕がなければ出来ないものです。
環境配慮とは、得てして手間のかかるものであり、お金のかかるものであり。。。。
マズローの欲求段階説は、マーケティングでも利用されます。ターゲティングや、プロモーション方法を考える際、自社の商品やサービスが、どの欲求段階を満たせるか?を把握する事で、その検討材料にできるからです。
とすると、環境配慮や社会貢献型の商品やサービスは、きっと「自己超越」レベルになるのかなぁと思います。
もし、このレベルのお客様なら、きっと手間がかかっても、お金がかかっても、地球にやさしい商品やサービスを選ぶんじゃないかと思います。
ただ、マズローさんによれば、そんな人は2%しかいないそうです。
CO2削減しましょう!と言っても、設備にかける余裕はない。
CO2削減しなきゃいけないのは、もちろん分かってます。
でも、優先事項じゃありません。本業を阻害しては本末転倒です。
本業の価値も上がるような提案していくのがKの仕事ではありますが、企業のCSR担当の皆様のご苦労の方が、大変だろうなと感じています。
こんな事を思うKではありますが、「社内の環境マインドどう上げていいか、一緒に考えてよ!」という奇特な企業CSR担当者の方は、ぜひご一報ください。
toiawase★ebagency.jp(★を@に変えてご送信ください)