お知らせ
「アーバン・シード・バンク」プロジェクト始動!<プレスリリース>について
6/22、一斉にプレスリリースしました!
記事内容を下掲します。
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都市の緑が里山を元気に、里山の緑が都市を潤す。
「アーバン・シード・バンク」プロジェクト 始動!
株式会社環境ビジネスエージェンシー(以下eba、東京都千代田区、代表取締役:鈴木敦子)は、日本国内における放置荒廃里山を再生するため、土砂災害や生物多様性損失の危機をはらんでいる里山の整備を行い、同時に都市緑化を実現することで、里山地方の創生に繋げる新たな取組みとして「アーバン・シード・バンク」プロジェクトを立上げ、6月22日から始動いたします。また、都市の人びとが生活の中で里山の緑を楽しむことによって、その対価と人々の注目が里山に流れ、地方を元気にするという本ビジネスモデルは、中小企業庁「平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業」に採択されております。
記
1.「アーバン・シード・バンク」プロジェクトとは
いま、日本の在来植物の約25%について絶滅が危惧されており、主な要因は、自生地である里山が全国各地で見放され、荒廃していることにあります。 そんな里山の地中にはたくさんの在来種の種が人知れず眠っています(これらの埋土種子群のことを“シードバンク”といいます)。
“アーバン・シード・バンク”プロジェクトは、この種から育てた在来種苗を都市緑化に活用して、里山に資金を還元することで里山保全・再生の継続的活動を促し、全国に拡がる荒廃里山および周辺地域の再興と、都市の生物多様性向上との双方を同時に実現するプロジェクトです。
(公式Webサイト:http://urbanseedbank.com/ )
2.どうやって実現するのか
都市緑化ニーズの高い東京の自然植生に近い、静岡県熱海市をはじめとする「本州中部太平洋側地域※」の里山から供給される在来種を、寄せ植えした“里山ユニット”を使って市街地を緑化します。まずは熱海の放置里山で在来種苗の供給ノウハウを構築、その後は、この取り組みを全国の荒廃里山へと広げ、将来的には、「関東の里山」「九州の里山」など、各市街地の緑化に対応できるネットワークづくりをめざしています。
※使用する植物は、それぞれの土地の生態系攪乱を防ぐため、ユニットの設置場所と種苗採取地は環境省によって定められた植生地域区分における同一区分内のものを使用し、寄せ植えします。
3.きっかけは「熱海の森」での里山再生活動から
2008年、企業等の遊休地として長年放置され続けてきた静岡県熱海市内にある里山の引受先として、照会が入りました。林業が衰退した熱海市では、林業家はもとより、森林行政の受け皿も無くなっていたことから、ebaのパートナーである認定NPO法人環境リレーションズ研究所が所有・管理することになり、2010年から近隣のコアボランティアを中心に森林再生活動を継続してきました。
真っ暗な不毛の森に人の手を入れると、森林機能が回復しさまざまな植物が芽生えて、継続的な施業管理の必要性を痛感しました。
一方、地の利が悪く戦後の拡大造林時代にも里山であり続けた放置薪炭林は、森林再生のための諸制度が手薄であり、このままでは活動の継続が困難になってきたこと、全国に多数ある里山保全活動が同じ課題によって活動を中断している実態が分かったことにより本プロジェクトが生まれました。
熱海モデルを、「少し頑張ればどこでも同じようにやれる里山保全の仕組み」として広く普及させ、天然林の約6割を占める里山の公益的機能を再生、国土保全や生物多様性向上とともに地方創生に繋げて参ります。
※里山見学や圃場取材などは、事務局までお問合せください。
4.本プロジェクト参加のメリット
1)都市に居ながらにして里山保全活動に参加できる
2)自然環境だけでは間に合わなくなった生物多様性保全を都市緑化で実施できる
3)決め手に欠ける生物多様性向上策としてわかりやすく手軽なツールとなる
4)希少となった日本の在来生植物の保全に繋がる 5)都市と里山地域との交流が生まれ、地方創生に繋がる
5.プロジェクト第1弾:「里山@東京」-里山の緑でいっぱいの東京オリンピックに!-
当プロジェクトへの支援を広く募るためのプロモーションとして、「里山@東京」Webサイトを開設、里山ユニット設置のため、ジャパンギビングでのクラウドファンディングとともに場所、人手の協力を呼びかけます。
2020年の東京オリンピックに向けて、「東京の街角を、路地を、里山の緑でいっぱいにしたい!」という想いを共有する多くの方々と一緒に、「緑の質高い持続可能な環境都市」と「五輪メリットの周辺中山間地域への波及」を実現させます。
・里山@東京:www.satoyama-tokyo.jp
・ジャパンギビング:www.japangiving.jp/projects/2261
「里山@東京」初の設置は、東京の“イーストサイドストリート”&銀座ミツバチプロジェクト・屋上テラスに!
まずは、東京の“イーストサイドストリート”と呼ばれる「蔵前、清澄白河」周辺で話題のカフェや店舗の協力を得て、軒先等に「里山ユニット」を設置、下町を里山の緑で彩ります。(蔵前おさんぽMAP:www.monthly-kuramae.com/?cat=5)
また、銀座におけるサスティナブルな社会と環境について、養蜂を通じて実感し考える活動を軸に、地方との交流を続けている「銀座ミツバチプロジェクト」(紙パルプ会館)の屋上テラスにも設置予定です。(銀座ミツバチプロジェクト:www.gin-pachi.jp)
※6月下旬頃より順次設置予定。7月1日以降に現地見学や取材など受け入れられます。詳しくは事務局までお問合せください。
6.「アーバン・シード・バンク」プロジェクト推進体制
里山ユニットのプロモーション兼プロジェクト事務局:(株)環境ビジネスエージェンシー
里山ユニットの製造:(株)ゴバイミドリ
里山再生のコーディネーター:認定NPO法人環境リレーションズ研究所
里山再生の担い手:合同会社フォレストウォーカー、その他里山保全団体
≪本件に関するお問い合わせ先≫
「アーバン・シード・バンク」プロジェクト事務局(株式会社環境ビジネスエージェンシー内)
(TEL:03-3296-8655/FAX:03-3296-8656/E-mail:mail@urbanseedbank.com)